会社の将来展望と仕事上の性格
『仕事上の性格』
人それぞれが仕事の場に臨む際に見せる、「仕事の取り組み方」「仕事のやり方」「仕事のスタイル」が 『仕事上の性格』 です。
見通し難くなった会社の将来展望
仕事をする上で求められる(必要と考える)能力には様々なものがあります。
職種による違いや経験の内容、周囲の人からの影響などを経て、人それぞれが必要な能力に関する思いを強くしていきます。
多くの職業人が考える仕事上の代表的な重要要素は概ね以下のものです。
- 「我慢・忍耐」
- 自分の希望や要望通りに運ばない状況を受け入れて、辛抱強く自分をコントロール
- 「積極性・主体性」
- 自らの頭で考え、自らが行動を起こす事でしか物事は動いていかない
- 「客観視・冷静」
- 自分の心の状態に対するものも含め、物事から一歩引いた冷静な視点なくしては最短距離を進む事ができない
そして、最近特に重要性が増したものが、「状況への適応能力・瞬発力」「楽観性」とされています。
仕事に関するあらゆる要素のスピードが加速され、考えてから走るのではなく、
「走りながら考え、悪いところや上手くいっていない要素があれば走りながら修正する」必要が大きくなっています。
少し前であれば大きく外れる事がなかった会社の事業計画や予算は、決算発表目前にダイナミックに修正される事が多くなってきました。
長期計画のみならず、2〜3年の中期計画の策定にも苦心する事が増え、複数の状況適応計画(コンティジェンシー・プラン)の作成が不可欠になっています。
あてにしない(考えない)方が良い会社の将来性
「将来性がない」レベルにもいろいろあります。
競合他社に負け続けて巻き返しの見込みが全くなく、後は倒産を待つばかりとなれば、会社の将来性に悩む必要はなくなり、
「いかに転職先を見つけるか」に悩む事になります。
会社の将来性に悩んでしまうのは以下のような場合です。
- 「トップの考えはよく分からないけど、負け続けている事は間違いない」
- 「世の中の流れをみていると存在自体が危うい業界のように感じる」
- 「今はいいけどこのままじゃジリ貧は間違いないと思う」
- 「こんな古い体質の会社ではいつか競合相手に吸収されるだろう」
上記に共通する点は、個人レベルの予想に基づいている事です。
抱いた思いを確認できないからこそ不安を覚えて悩む事になりますが、規模や責任の大きさの違いこそあれ会社のトップも同じです。
多くの会社では、どうしたらいいのかに関する確たる見通しがないままに手探りで進まざるを得ない状況を迎えています。
会社の将来性を考える事自体が難しい状況になっているため、個人のレベルで出来る事と言えば、以下の類のものに限定されます。
- 「楽観的に構えて余計な事を忘れる」
- 「それまでの常識や価値観を捨て、身の回りで起きる事実を受け入れて適応・対応していく」
- 「徹底的な調査を行って事実を把握し、見えない不安を消していく」
- 会社に将来性があろうとなかろうと、そこで活躍する事ができけければ
また、例え自分の会社に将来性があったとしても、発展を遂げていく会社の中で活躍し続ける事も相当に苦しく、悩みを伴う事であるため、会社に将来性があろうと無かろうと、働いている以上は何かしらの悩みや苦しみからは逃がれられないと言えます。
将来性に不安を抱き易い仕事上の性格
- 何事も計画性がある人
- 何事にも計画を立てるのは良い習慣であり長所です。予め何をどのタイミングでどのように行うのかを予定できるために迷いは少なくなり、計画は目標の役割りを果たすため、目標達成確率も高まります。
しかし、会社の将来性といった元来が見通し難いものに遭遇して疑問を持ってしまった場合、その事が頭から離れなくなってしまうという弱点になってしまいます。
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