立花宗茂(完全復活) / 有名なあの人の仕事のやり方、取り組み方4

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信義を重んじ、処遇を受け入れ続けて大名に完全復活

立花宗茂 / 筑後柳川藩藩祖

立花宗茂 肖像画
氏名
立花宗茂 (立花統虎)
立場
大友家幹部→大名(柳川藩)→浪人→旗本→大名→旧領回復
主な評価・業績
対島津戦での抜群の功績により豊臣秀吉によって大名に取り立てられる(「その忠義、鎮西一。その剛勇、また鎮西一」)
朝鮮出兵でも抜群の功績をみせ、人を見る目に優れていたとされる小早川隆景や加藤清正に愛され、「日本軍第一の勇将」と称えられる
戦に強く、部下を愛し、義に生きた男

◆ 有名な出来事・人物背景 ◆

  • 家康からの誘いに乗る事を「義に反するもの」として撥ね付け西軍に味方。残念ながら関ヶ原の合戦場には間に合わず。大阪から国許に帰る際には因縁深い島津義弘(関ヶ原での錐もみ突破によって弱り切っていた)と同行。復讐を進言する部下に対し「敗軍を討つは武家の誉れにあらず」と却下
  • 大友家の二大猛将を実父(高橋紹運)と養父(立花道雪)に持ち、厳しく育て上げられ、弱り目の大友家を最後まで支える
  • 秀吉にはその実力と人柄を特に愛され、本多忠勝と並ぶ者として「西国無双」と称される

◆ 「義」「従」 −西軍に参加しながら大名へ復活− ◆

関ヶ原の合戦場には居合わせなかったものの、石田方について積極的に戦う姿勢を見せたために九州に帰った後に改易の憂き目に合いました。
(関ヶ原後の改易大名は88に上っています)
その後の生き方の中に立花宗茂の仕事の仕方である「義」と「従」が見て取れ、それをもってして20年の年月を掛けて最終的には柳川の大名に返り咲きます。

関ヶ原後の立花宗茂の動きは以下のものでした。

  1. 圧倒的な実績と人柄を惜しみ、加藤清正などの有力大名から家臣となるように誘われるが断り続ける。(家臣ではなく居候として清正のお世話になる)
  2. 徳川家康・秀忠親子から声が掛かり、五千石の旗本として活動再開
  3. 陸奥棚倉に1万石を与えられて大名に復帰
  4. 翌年の一万五千石の加増
  5. 更に加増されて最終的に三万五千石
  6. 大坂冬・夏の陣に際しては、家康から懸命に説得されて徳川方として参加し活躍
  7. 元和六年に旧領の筑後柳川に十一万石の大名として完全復帰

自ら働き掛けてアピールするのではなく、自分の大きな武器である若さをいかしてじっと時を待ち、徹底的に幕府に従って実績を積む事で豊臣政権下同様に徳川幕府内でも信頼を勝ち得ていきました。
改易大名がほぼ同じ条件で旧領に復活するという他に例がない仕事をやり遂げた後も「義」と「従」を貫き、島原の乱での活躍や徳川家光の話し相手を務めるなど、幕府の求めに応じて自分が提供できるものを提供し続け、幕府内の有力幹部として働き続けました。

◆ 立花宗茂の仕事のやり方、取り組み方 ◆

「信頼できる男」「敵になれば非常に手強い男」「味方になって欲しい男」といった思いをそれまでの働き方によって広く認識させていた事が味方した事は間違いありませんが、その認識に違わぬ働き振りで見事な復活劇を成し遂げました。
基本的な部下に対する接し方として、「普段から部下を子供のように慈しみ、えこひいきせずに接すれば、自からが考えて動く事ができる強い組織が出来上がる」としています。
これが戦に滅法強い立花軍の基礎となっています(愛・優しさで人に接する
結果的には間違いとなった関ヶ原に際する自分の行動を悪びれる事なく、その後の自分の身に降りかかる全ての事柄を悠然と受け入れ続けた事が幸いしました(泰然と悠然と受け入れる
関ヶ原後の一連の動きの中でみると、
清正などの家臣になっていれば大名としての復帰の可能性は低かったように思えます。
自分を誇る気持ちが強ければ、旗本や東北地方の小大名就任を断っていた事でしょう。
豊臣へのノスタルジーを持ち続けていれば大阪方に付いて戦っていたかもしれません。
現実を把握し、将来を見据え、自分がやるべきと感じる事に全力を尽くした仕事への取り組み方でした。(耐える・我慢・辛抱 口を閉ざして主張しない

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仕事のスタイル

信念や流儀にこだわる 本音を隠して悟られない 耐える・我慢・辛抱 口を閉ざして主張しない チェックを怠らない 効率化に努める 情報の収集・分析を怠らない 時間を使いこなす 心のブレーキを外す ストレートに欲求を表現 チャレンジを繰り返す 人を頼らず我が道を行く 愛・優しさで人に接する 「情」に向き合う 周囲を巻き込む 図太く無神経に 人の感情を汲み取る 他人を尊重 周囲に溶け込む ヘルスケアを怠らない 開き直って取り組む オリジナリティの追求 一歩引いて客観視 泰然と悠然と受け入れる 計画を立てる 慎重・確実に運ぶ 金に強い 引くべき時は退く 仕事を楽しむ 隠さないオープンスタイル

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