忙しすぎると仕事上の性格
『仕事上の性格』
人それぞれが仕事の場に臨む際に見せる、「仕事の取り組み方」「仕事のやり方」「仕事のスタイル」が 『仕事上の性格』 です。
余裕・遊びがないと上手くいかない仕事
「給料が少ない」と並び、職場の不満として挙げる人が最も多いものが「忙し過ぎる」「時間がない」「仕事だけの生活になっている」です。
仕事上の不満をたどっていくと、仕事に費やす時間、その対価として受け取るお金に行き着くものが多くなり、
「充分な給料をもらっている。働き以上の給料をもらっている」と感じれば、他の不満は消えて無くなり、
「余裕を持って仕事ができている。仕事量が少なくて済んでいる」と感じれば、給料に見合った働きをしなければといった思いがよぎります。
「やる気を失わないためやミスを犯さないため、質が良い仕事をしてもらうには、金銭的・時間的に適度な余裕が必要」といった事は、労務管理上の重要事項としてどこの会社でもよく認識しています。
しかし、「あくまでも効率や利益こそが最優先事項」という大枠の中に組み込まれた思考であるため、いざ労務管理を行う段になると後回しにされがちになります。
大きな損害を発生させる程の事故やミスが起きないと、なかなか本気で取り組もうという雰囲気にならず、「個人の裁量でなんとかしてくれ」といった対応が多くなります。
時間の余裕がないと起きてしまう事は概ね以下が挙げられます。
- 周囲や仕事相手に対する気配りがなくなり、悪い雰囲気の中で仕事をしてしまう。それが蓄積する事で仕事へのモチベーションが大きく損なわれる
- チェック・確認作業に費やす時間が無い(少ない)ため、全体的なミスが増える
- しんどい場、辛い場として会社を認識してしまう事で疲労感や徒労感が募る
- 心に病になり易い
- アイデアや心配りを散りばめた仕事ができず、仕事の質が低下する
「仕事は忙しくないといけない」「忙しくしていないとさぼっているように見られる」など、一生懸命に仕事をしている姿に通じる忙しさを自ら求める人がいます。
残業代を目的に夜にならないと動き出さない人もいます。
そんなニセの忙しさを装う人が多い事実はありますが、余裕や遊び、緩衝部分がないと様々な点で上手く運ばなくなるのが仕事です。
忙し過ぎるに効く仕事上の性格
- 冷静に客観視 計画性がある
- 仕事をしている最中はどうしても視野が狭くなります。余計な事を考えず目の前の事から片付けていく事は大切ですが、仕事の手順を考える必要があります。
すぐに取り掛からず、手順や優先順位を考えた上で取り掛かる事で時間の浪費が随分防げます。
忙しくなり易い仕事上の性格
- 物事にこだわる
- どんな仕事にも盛り込まれる要素には、「質(内容)」「納期(時間」「金」があり、そのバランスの中で仕事を仕上げて終わらせる事になります。物事にこだわりを持つこと自体は悪くはない要素ですが、適当な所でよしと出来ず、仕事の質にこだわる事で時間はどんどん経過していきます。
|