一歩引いて距離を置くスタイル

「一歩引いた所から冷静に見るのって楽じゃないですよ。何を考えているか分からないとかとっつき難いって言われます」

「傍観」「距離を置く」「観察」いろいろ

傍観する役割り

チームに対する貢献策の基本は自分の役割りを理解して務め切る事。
誰も言葉にせず表だって評価される事は少ないが、あえて自ら傍観者になってくれる人の存在はチームにとって大きな財産となる。
組織目標に着実に近づいていくためには冷静な目を持つ傍観者の存在が不可欠。

お客との距離

「これ以上は踏み込んで欲しくない」とするパーソナルスペースは、相手や事柄、気分によって伸び縮みする。
介護や看護などの身体的な接触を要する仕事では一気に縮まる事があるが、その他多くの職種においては手探りの中で序々に相手の懐に入っていく事になる。
この難しさの中に仕事の面白みを見つける人が『人たらし』。

自己防衛、戒めとしての距離

周囲の人に対して距離を置こうとする人は、「分かり難い人」「熱意が感じられない奴」と言われがちになる。
人と距離を置くことは、「大切にしたいもの」と考える健康や家族と過ごす時間を確保するための策であり、人間関係の中で「傷つき、傷つけた」自分への戒めが形になって表れたもの。
むやみに距離を縮めようとすると反発を買う。

距離を置いて眺める − 観察・傍観

「路上観察 49」

※音声あり。ご注意下さい。

主張しない l  l 我が道 l ヘルスケア l 傍観・客観 l  l 尊重 l 感情 l オリジナリティ l 慎重・確実 l 図太い l 我慢・辛抱 l こだわり抜く l 隠さない l 逃げる l チャレンジ l 時間管理 l 収集・分析 l チェック l 効率化 l 悟られない l 計画 l 巻き込む l 開き直る l 仕事はゲーム l 泰然 l 溶け込む l 情に向き合う l 波に乗る l 愛・やさしさ

このスタイルが好きな人に向く職場、環境、仕事

仕事 :
何かをやり遂げようと思えば意識を集中する事が不可欠だが、それが過ぎれば近視眼的になって見えなくなるものが沢山出てくる。
一歩引いた所から見つめる大局的な視点を持っていないとやるべき事が見えなくなる。

俯瞰的、客観的な視点が不可欠な仕事↓

コンサルタント(経営・組織構築・マーケティング・IT・・) ソリューション営業 アナリスト(株式・システム・・) カウンセラー etc

職場・環境 :
評価されるかどうかは不透明だが、組織形成の基本として、前のめりのイケイケ型の上司が率いる組織には一歩引いて全体のバランスを取る傍観者的なタイプは不可欠。

このスタイルが好きな人が「学ぶべき事」一例

このスタイルを標榜する人は内面を見透かされる事を嫌う傾向があるが、熱く前向きで、一生懸命に頑張っている事が分かり易く伝わる人が応援され易いのは紛れもない事実。

有名創業者に関する書籍の中でその熱い心に触れるうちに、格好悪いと思っている事が格好良く感じるようになるなど、時間は掛かるが自己の行動や思考を変化させる事に役立つ。

また、自分の言葉に説得力を増すためには、統計や会計などの数字に関する知識や話し方を学ぶ事は有用。

「傍観」「距離を置く」雑々

発揮している有名人

長島一茂 / ミスターの息子

「球団アドバイザー」「スポーツキャスター」「格闘技好き」「おばかタレント」「映画の企画」「俳優」「元パニック障害」・・など、方々でコメントの質や行動、キャラクターが変化し、人間としての本質をつかませない距離感覚を発揮し続ける。

発揮していた有名人

真田昌幸 / 真田信幸・幸村の父親

東西対立が深まって旗幟を鮮明にする必要に迫られ、長男を徳川方に付け、自分と次男は石田方に付く事でどちらに転んでも家の安泰が図れる距離感覚を発揮。

(自分は幾度となく家康と争った過去があり、長男は家康の片腕である本多忠勝の娘を嫁にし、次男は石田の親友である大谷吉継の娘を嫁にしている事情に従っただけとする声がある)

発揮し過ぎた有名人

ルイ16世 / ブルボン朝フランス王

フランスの改革に努力するが成功せず、民衆との距離を大きく取り過ぎたために変化に気付かず、頑固さを貫いた結果、ギロチン台行き。

発揮する間が無かった有名人

宇野宗佑 / 第75代首相 「指3本でどうだ?」

政財界の汚職事件(リクルート)に絡んで有力者が軒並み身動きが出来ない中で、本人もよく分からないうちに首相となる。

身辺を整理して、俗世間と距離を置く工作をする時間も無く、就任3日後に女性スキャンダルが発覚。→ 翌月の選挙で大敗 → 翌月退陣。

在任期間日数は、意味ありげな「69」。

「泣いて泣いて泣きやんだら」 / B'z
そんなにせめないで あなたが悪いわけじゃない
一人じゃないんだから 心こすれあい
血がにじむことだってたまにあるでしょう

いつもいつも上手いこと距離がとれる訳じゃないよ。人間界で生きているんだから、誰かと感情がこすれ合う事もあるよ。たまに傷付くくらいの事は当たり前だよ。

Copyright© 仕事のスタイル図鑑, All Rights Reserved