無駄な会議/長い会議と仕事上の性格
『仕事上の性格』
人それぞれが仕事の場に臨む際に見せる、「仕事の取り組み方」「仕事のやり方」「仕事のスタイル」が 『仕事上の性格』 です。
「社内会議」・「打ち合わせ」・「ミーティング」
対外的な折衝から管理業務までの全てを1人でこなす働き方が、「自営」「フリーランス」「SOHO」などと呼ばれる働き方のスタイルです。
一見自由な働き方ですが、全てが自分1人の働きに掛かっているため、自由の裏側にある厳しさは半端なものではありません。
一方、多くの同僚や上司、後輩や部下とともに働くスタイルが「会社員」「従業員」「サラリーマン」と呼ばれるもので、お互いが何を受け持ち、何を約束し、何をしているのかを理解し合う事が不可欠になります。
大勢の人間が力を合わせる事でより大きな成果を上げ、1人で働いていては得られない金銭報酬や、『大きな仕事』を成し遂げた事による充実感を得る事が可能になります。
そして、社内会議 打ち合わせ ミーティングなどと呼ばれる、
「お互いが何をやっていて、どのような状況で、何に苦労し、どのような成果を上げたかを理解し合える場」が存在しないと、各自に無駄な動きが増え、経験を共有する事での組織としての成長も見込めなくなります。
営業会議であれば、
『何を、どれだけ、どうやって売るのか?』を約束し、途中経過や結果を発表する場を設ける事で、約束の実効性を高めます。
企画・マーケティング会議であれば、
『誰をターゲットとし、ターゲットの嗜好を考慮し、何を、どうやって売るのか?』『誰がどんな役割りを受け持ち、いつまでに、何をするのか?』をすり合わせる事になります。
申し送り・引継ぎであれば、
『何が、誰が、どんな状況で、何が問題になっていて、注意すべき点、やってもらいたい事、やったらダメな事』などに関する意思統一を図ります。
リーダーシップと当事者意識
組織で働けば、当事者意識を持ちすぎてあらゆる事に顔を突っ込み、責任を感じる事の弊害が理解できるようになります。
反対に、「自分がやらなくても・・」「これは自分がやる事ではない・・」といった当事者意識の欠如がもたらす弊害も理解できるようになります。
「誰が、何を、いつまでに、どの程度やるのか?」を約束し合う場になる会議や打ち合わせは、それを主催する人(最上位者)の考え方や能力によってガラリと変わる事になります。
強いリーダシップを発揮し、それぞれの当事者意識を喚起できる人が主催する会議であれば、無駄・長い・意味がない会議はなくなります。
建設的で前向きな意見が飛び交い、納得の上で自分の約束を表明します。
「企画を考え出す・プランをひねり出す」 といった種類の会議ではないのに、無駄・長い・意味がないと感じる会議が多い場合は、以下のような、リーダーが抱える問題に起因する事が多くなります。
- 「最近転勤してきた」などの理由で、会議参加者の人物像がつかめていない。
- 議題に関しての知識や経験がない。
- 責任を問われる事を嫌っている
- 「全会一致」「合議制」「皆の納得」をはき違えている
- 気が弱い/自信がない
- 自分の役割りが把握できていない
「無駄」「長い」「意味がない」会議
突然開催される事が決定された会議、他にやらなければいけない事ややりたい事がある時に行われる会議ほど怒りを覚えるものはありません。
そんな状態で会議に参加する人は、会議が始まる前から「無駄な会議」という思いを強く抱き、会議時間を長引かせる事になってしまうため、積極的に意見を言おうといった気持ちにはなれません。
自分の大切な時間を奪った会議は、無駄で意味がない会議でないと困るといった態度でその場に臨む事になります。
また、頻繁に会議を開いて物事の進捗状況を確認ぜすに居られない上司に対しては、以下の思いを抱きます。
- 「器が小さい」「気が弱すぎる」
- 「そんなに信用できないのか?」
- 「もう少し信頼して任せて欲しい」
「無駄な会議」を感じやすい仕事上の性格
- 時間管理に長けた人 計画する人
- 時間の重要性を認識し、自分のコントロールのもとで行動する事に長けた人は、予期せぬ変更に強い不満を抱きがちになります。
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