職場いじめと仕事上の性格
『仕事上の性格』
人それぞれが仕事の場に臨む際に見せる、「仕事の取り組み方」「仕事のやり方」「仕事のスタイル」が 『仕事上の性格』 です。
職場で行われる大人の「いじめ」
主に思春期中の少年少女による同級生や後輩に対する嫌がらせ全般を総称して「いじめ」と呼んでいますが、条件さえ揃えば大人の世界である職場の中にも見受けられるものです。
さすがに暴力・暴行などの身体的な接触を伴ういじめは殆ど行われませんが、主に立場の違いを背景としたいじめが行われています。
どのような行為をいじめとするか?通常のコミュニケーションとの線引きをどのように行うか?に関しては、学校等で行われるものと同様、いじめを受ける側の主観に委ねられています。
「いじめられた」「イジメられている」「職場苛めを受けた」などと感じれば、いじめが存在する事になります。
代表的な職場いじめ
- セクシャルハラスメント(セクハラ)
- 男性上司が女性の部下に対し、人事権や評価権を保有する事を背景として、性的な接触を要求する事などが代表的なものですが、加害者が女性や同性の場合も存在します。
- パワーハラスメント(パワハラ)
- 上司による部下に対するイジメ。
業務上の必要性から行われる通常の指導や指示、命令、叱責の範囲を逸脱した行為全般を指し、大声を張り上げて人格を攻撃する言動などが代表的なものです。
精神的な暴力全般を「モラルハラスメント」と呼びますが、余程の事が無い限り暴力にまでは発展しないパワハラとほぼ同じものです。
- 無視・仕事を与えない
- リストラを実行する際、形式上は自主的な退職に追い込むために行われたものが代表的なものですが、反抗的な業務態度が気に入らない部下や成績不振を極める部下に対してのものや、組織内の力関係によらない同僚間でも行われます。
無視を行う側の怒りの表し方の好みによるものです。
苦痛を与える事を目的とするものから、客観的に見ればいじめに該当しないと思われるものまで、職場いじめにも様々なレベルのものがあります。
理知的、論理的な場であるはずの職場においていじめが増えている背景には、以下のものが挙げられています。
- 効率・利益を追求する社会経済風土の進展による「余裕の無さ」
- 仕事上のあらゆる場面での競争の激化
- 精神的ストレスの増大
- 言葉以外によるコミュニケーション(洞察・思い測る)能力の全般的な低下
- 管理者の統治能力の欠如
- 定着率が低く充分な人間関係が築けない
職場いじめを受け易い仕事上の性格
- 主張しない
- いじめを行う側は、いじめて大丈夫か大丈夫でないかを冷静に見極めます。
概ね気が弱く、自己愛が強い傾向をもついじめる側は、強い反発を受ける事を恐れます。
「いざとなれば何をするかわからない」雰囲気を持つ人はいじめられず、愛想がよく自分を主張しない人が狙われます。
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