疲労・過労 / 仕事のスタイル(ヘルスケア)別関連知識

仕事での疲労・過労

長時間の連続作業、単調作業、精神的緊張、同一姿勢保持、睡眠不足などによって生じる、生理・心理的変調状態。
肉体面の負荷による肉体的な変調が「肉体疲労」。精神面のものが「精神疲労」。
疲労がその許容範囲を超え、回復する充分な余裕が与えられない状態が過労状態。

「長時間労働」「不規則な勤務」「劣悪な作業環境」「精神的負荷の持続」など、仕事上受け続ける疲労因子を回復させることなく業務を遂行し続ける事で、脳や心臓の血管に関する病気が発生する可能性が高まります。

長時間労働
長時間労働による疲労の蓄積と、「血圧上昇」「脳・心臓疾患の発生」との間には相関関係が見られるとされ、睡眠や休息時間の減少により、充分な回復期を持つ事ができない点に大きな問題があるとされます。
不規則な勤務
睡眠と覚醒、休息と活動といった、生活上のリズム・バランスが崩れてしまう事に問題があるとされます。
劣悪な作業環境
温度や湿度、音など、人体に高い負荷を掛け続ける事を要する作業環境では、高血圧や循環器系の病気が増大するとされます。
精神的負荷の持続
血圧上昇、心拍数増加、不整脈、血糖値上昇、遊離脂肪酸の増加などにより、脳・心臓疾患発症の危険性が高まるとされます。

精神的負荷が高い業務

緊張状態(ストレス状態)の持続は、強い意識の集中による脳などの特定部位への血流増大、筋肉の収縮をもたらし、それと気付かないままに肉体面においても高い負荷が掛かっている状態とされます。
肉体疲労には、どこか心地良さや充足感が伴うのに対し、精神疲労は、「疲労困憊」「疲れ果てる」といった強い疲労感・徒労感をもたらします。

 自分や他人の生命・財産が脅かされる業務

  • 犯罪行為 / 法律スレスレの業務
  • 弁護士
  • 多大な金銭を扱う金融関連の業務(ディーリング・株式運用etc)

 危険回避責任がある業務/人命に関わる業務

  • 消防士 / 警察官
  • 医師・看護師 / 救助隊員 / 救命隊員
  • 経営者・経営幹部

 危険物質取り扱い業務

  • 原子力発電所職員 / 病原ウィルス研究
  • 粉塵、有機溶剤、振動、潜水、一酸化炭素中毒などに関する業務
  • その他危険物取り扱い者

 その他

  • 過大なノルマ(強烈なプレッシャー)
  • 大きな損失を意味する納期が存在する仕事
  • 顧客とのトラブルが絶えない業務(クレーム処理等)
  • 周囲に理解・支援してもらえない業務
  • 新規事業の立ち上げ
  • 会社の建て直し

過労死

許容範囲を超えて蓄積した業務上の疲労のため、「突然の心停止(心筋梗塞など)」「脳内血管の破裂」「業務上の過大な負荷に起因するうつ病患者の自殺」等により死亡してしまう事。

絶える事がない「過労死」関連報道

過労死認定基準の緩和、心の病に対する労災の適応範囲拡大、小規模事業所における産業医選任の義務化などに関し、具体的な行政の動きが表だってきている問題ですが、もう一方に位置する、「産業の振興」「自由競争」「規制緩和」などとは相反する面を持つため、強い強制力を期待する事はできません。
残念ながら現在の日本における『過労死』は、今後も決して無くなる事がない問題として認識せざるを得ません。

自分自身がその当事者・被害者にならないためには、働く事の目的と人生のあり方、優先順位を含めた仕事と人生の関係性などに関して、自分なりの答えを用意しておく必要があります。

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